「3000円投資生活」という書籍をご存知でしょうか。私が2016年に投資を始めた際に非常に参考になった良書です。その後、2019年には「3000円投資生活 DELUX」という改定版も出版され、もちろん購入。今年に入って改めて読み直してみましたが、投資を始める初心者には非常に価値のある本だと思いました。
この本からは、投資をすることはそれほど怖いものではなく、難しいものではないということが理解できるきっかけをもらえます。もちろん、投資は容易なものではありませんが、しっかりと勉強すれば過度に恐れる必要はないと私も思います。
再読したことで、投資初心者に向けたこの本と、私自身の経験から特に強調したいポイントを伝えたいと思います。
投資はシンプルに、気軽に、気長に取り組むべき
投資を始める前は、投資といえば株式投資であり、しかも専業トレーダーが行うものというイメージを持っていました。
時事の情報に常に追いつき、タイミングを見計らって売買する専門家の領域であり、サラリーマンには無理なものだと偏見を持っていました。
この本を読んで投資信託という商品を知り、それが王道の投資方針であることも理解できました。
自分の投資方針を明確にし、その方針に合った投資信託を選ぶことで、効率的な投資がサラリーマンであっても可能だということを知ることができたのは大きな収穫でした。
先に述べたように、自身の投資方針を決め、それに基づいて投資信託を選べば、個別株を買ってポートフォリオを作る必要もなく、ある程度の分散投資を行うことができます。
実際に私は8年間の投資を通じて、個別株やFX、仮想通貨などの投資商品も試してきましたが、投資信託やETFを用いた投資がシンプルであり、精神的な負担も少ないという結論に至り、今は投資信託をメインとした投資を続けています。
少しの個別株と仮想通貨を保有していますが、これは過去に持っていたものを今でも持ち続けているだけです。投資に回せるお金ができたら投資信託を購入しています。
私が後悔している過去を振り返ります。FXにハマっていた時の話です。このころは順調に資産も伸びていて、もっと早くお金持ちにありたいと、FXに手を出しました。
FX市場はヨーロッパ、アメリカ、日本と市場が移り変わり、オンラインから24時間取引が可能です。当時FXが刺激的で順調にお金を増やせていたため(といっても少額ですが)、業務の間に会社のトイレでスマホから取引したり、帰宅後に深夜まで取引して睡眠不足になったりと、常にFX取引のことが頭から離れない状況でした。漫画「イベスターZ」でいうサルの状態です。。。
そんな状態でも健康的、投機的、仕事面も上手くいくはずもありません。結果はFXでお金を失い、仕事もいま振り返れば十分にこなせていなかったと思います。
この私の経験から、まず皆さんには投資信託を用いた投資で自分の生活リズムを保ちながら資産運用を学ぶ、進めることを始めてほしいと思います。そこから蓄積した知識や経験をもとに違った投資に進んんでほしいです。まずは一歩ずつということです。
あれこれてをださず、まずはシンプルに投資をやってみてください。
投資サイクルを習慣化する
本書では次のようなサイクルが紹介されています。
- 3000円投資生活を始める
- お金に対する意識が変わる
- 月収7.5か月分の貯金ができる
- 投資に回せるお金が増えたら、無理のない範囲で投資額を増やす
- 投資を学ぶ
- 投資先(投資する商品)を増やしたりする
この投資サイクルは、投資に慣れた現在でも有効だと感じます。
なぜなら、お金を貯めることは重要ですが、複利を得るために必要な貴重な時間を無駄にすることなく、少額の投資を始めるというステップ1があるからです。
投資を始めると、お金に関する意識は間違いなく変わります。
為替が気になったり、投資商品について調べたり、利益や損失に関して一喜一憂したりと、必ず何らかの変化生じます。この意識の変化を通じて活防衛資金や複利の重要性を学びながら、貯金額や投資範囲を拡大していくことは、効率的な投資の習慣化につながると考えます。何事もコツコツと進めていくことが大きな成果を生み出します。私自身も、投資を始める前に生活防衛資金を作りましたが、時間を味方にするという意味で、投資と貯蓄を一緒に始めるこのステップの進め方をお勧めします。
以上、私の投資経験と、本書籍を読み直して感じた2点について纏めてみました。
書籍の中ではどういった投資信託の商品がおすすめなのか、筆者が初心者に向けたリターンの大きい運用を目指す場合や、安定性を重視した運用を目指す場合などのポイントが説明されています。
最初にも書きましたが、投資初心者にはお勧めの良書だと思いますので、ぜひ手に取って読んでみて下さい。
コメント