こんにちは、Switch0923です。私はインデックス連動型の投資信託に加え、米国高配当ETFにも投資しています。今回は、私が保有する3つの米国高配当ETF、VYM、SPYD、HDVのセクター配分について比較し、それぞれの特徴を見ていきたいと思います。。
この記事のポイント
- セクターは大きく分けて「Cyclical」、「Sensitive」、「Defensive」の3つ
- SPYDはCyclical寄り、HDVはDefensive寄り、VYMはバランス型
- 私はVYMをメインに米国高配当ETFに投資しています
セクター大枠:Cyclical、Sensitive、Defensive
GICS(世界産業分類基準)では、産業を11のセクターに分類しています(GICSの詳細については、別の記事「世界産業分類基準(GICS)」をご覧ください)。これらのセクターは、さらに「Cyclical(循環型)」、「Sensitive(敏感型)」、「Defensive(防御型)」の3つに分類することができます。経済の変動に最も影響を受けやすいのが、Cyclicalセクターで、影響を受けにくいのはDefensiveセクターです。以下はそれぞれの特徴です。
Cyclical:(循環型)
- 説明: Cyclicalセクターは、経済の拡大や縮小に強く反応します。経済が成長する局面では業績が良くなり、景気が後退すると業績が悪化しやすい傾向があります。
- 例: 自動車、建設、不動産、製造業、旅行・レジャー業など。
- 特徴: 景気敏感株とも呼ばれ、経済の好調時に株価が上昇し、不況時に下落しやすい。
Sensitive(敏感型)
- 説明: Sensitiveセクターは、経済の変動にはある程度敏感ですが、Cyclicalセクターほど極端ではありません。通常、経済の先行指標に連動することが多いです。
- 例: テクノロジー、通信、エネルギー、金融サービスなど。
- 特徴: 景気変動に対して敏感であり、経済が成長すると良好な業績を上げるが、景気が減速すると影響を受けることがあります。
Defensive(防御型)
- 説明: Defensiveセクターは、経済の変動に対して比較的安定しているセクターです。不況時でも需要が比較的安定しており、業績が大きく揺れ動かないため、リスク回避の手段として投資家に好まれます。
- 例: 医療、消費財(食品、飲料、家庭用品)、公益事業など。
- 特徴: 景気に関係なく一定の需要があるため、不況時でも業績が安定している。
VYM、SPYD、HDVのセクター配分
2024年8月15日にMorningstarに掲載された情報を基にVYM、SPYD、HDVのセクター別投資比率を比較しました。
グラフに示す通り、SPYDはCyclicalセクターへの投資割合が高く、HDVはDefensiveセクターへの投資割合が高いです。一方、VYMはCyclical、Sensitive、Defensiveの各セクターにバランスよく配分されています。以下のグラフは、それぞれのETFのセクター配分の違いを視覚的に示しています。
より細かな各セクターへの投資配分は以下グラフの通りです。
HDVは保守的なセクターへの投資比重が大きいと思っていましたが、景気に敏感となるエネルギーセクターへの投資比率が大きいのが個人的に意外でした。
私がVYMをメインに投資する理由
私は、VYMに重点を置いて投資しています。その理由は、どのセクターにもバランスよく投資できる点に魅力を感じているからです。米国高配当ETFへの投資を始めた当初は、配当が多くもらえるという理由でSPYDの比率を高くしていました。しかし、SPYDのボラティリティが高いことから、過去のデータを考慮し、ボラティリティとシャープレシオの組み合わせを比べて、現在はVYMに80%、SPYDとHDVにそれぞれ10%ずつ投資しています。
VYMを主としたポートフォリオにした理由についてはセクター別、過去データなどを基に考たこをと纏めて記事にしたいと思っています。
まとめ
今回の記事では、VYM、SPYD、HDVという3つの米国高配当ETFをセクター別に比較し、それぞれの特徴を見てきました。各ETFには、それぞれ異なるセクター配分があり、Cyclical、Sensitive、Defensiveのいずれかに強みを持っています。私は、バランスの取れたセクター配分を持つVYMを中心に投資を行っていますが、皆さんの投資スタイルやリスク許容度に応じて、最適なETFを選ぶことが重要です。
最終的に、どのETFに投資するかは、あなたの投資目標や市場の見通しによって異なるでしょう。ぜひ記事を参考に、自分に最適な米国高配当ETFを見つけ、長期的な投資戦略を考えてみてください。以上、Switch0923でした。