こんにちは、Switch0923です。
新NISAが始まって2年目になります。本屋には再び投資関連の書籍が多く並んでいます。投資ブームの再来を感じる一方で、「投資に過度な期待を抱きすぎないでほしい」とも思います。今回は、その理由についてお話しします。

インデックス投資に過度な期待を抱きすぎないで!
投資ブームで誤解してはいけないこと
最近、「月3万円の積立で1億円!」や「すぐに億り人になれる!」といった刺激的なキャッチコピーを目にする機会が増えました。しかし、こうしたフレーズを鵜呑みにすると、現実とのギャップに苦しむことになります。
確かに、投資は長期的に資産を増やす有効な手段ですが、インデックス投資で「一瞬で大金持ち」になることはほぼ不可能です。投資で得られるのは「安心できる将来の生活費」であり、「すぐに働かなくて済む莫大な富」ではないことを理解しておくことが大切です。
インデックス投資で得られるのは「安定した資産形成」
多くの投資初心者が選ぶのは、全世界株式(オルカン)やS&P500のようなインデックス投資です。私もインデックス投資を実践しています。これらは市場全体の成長に連動するため、長期的に見れば資産が増える可能性は高いですが、それでも「年利5〜7%」程度のリターンが一般的です。
例えば、毎月3万円を30年間積み立てた場合、年利5%なら約2500万円、年利7%でも約3600万円にしかなりません。決して少ない金額ではありませんが、「億り人」には程遠い数字です。これは、投資の本質が「じっくり時間をかけて資産を増やすこと」にあるからです。
すぐに仕事を辞めるのは難しい
「投資で資産を増やして早期リタイア!」という言葉に憧れる人は多いですが、実際には相当な資産が必要です。
一般的に、FIRE(Financial Independence, Retire Early)を達成するには、年間生活費の25倍の資産が必要と言われています。例えば、生活費が年間300万円なら7500万円、500万円なら1億2500万円が目安です。
しかし、毎月3万円を30年間積み立てても、最大で約3600万円にしかなりません。もちろん、投資額を増やせばFIREの達成は早まりますが、それでも「普通の投資」だけで簡単に実現するのは難しいのが現実です。
結局、多くの人にとって投資は「安心できる老後資金を築くための手段」であり、仕事を続けながら資産を増やすことが現実的な選択肢となります。
一部の成功例に惑わされない
「たった100万円の元手で億を稼ぎました!」といった成功談を目にすることがありますが、これはほんの一握りの例にすぎません。個別株や暗号資産で短期間に大きく資産を増やせる人もいますが、それにはギャンブル的な要素もあり、ほとんどの人が同じように成功できるわけではありません。実際、個別株、FX、暗号資産で大損している人も多くいます。
私自身も、投資経験が浅かった頃にFXで大金を失い、投資が怖くなった時期がありました。こうした失敗談はあまり表に出ませんが、成功談の裏には数えきれない失敗例があることを忘れてはいけません。
多くの投資家は地道に資産を増やし、30年後にようやく数千万円~1億円の資産を築くものです。短期間で大成功する人が目立つのは、それが「特別なケース」だからです。普通の人が無理に真似しようとすると、大きな損失を出す可能性が高いことを理解しておきましょう。
投資は「生活の安心」を得るための手段
結局のところ、投資は「将来の生活の安心」を得るための手段だと考えています。「すぐに大金持ちになれる魔法のツール」ではありません。
コツコツと資産を増やしていけば、将来の選択肢は確実に広がります。例えば、老後の生活費を気にせずに過ごせる、仕事を減らして自由な時間を持てる、突発的な出費にも慌てず対応できるなど、「経済的な安心感」を得ることができます。
投資に夢を持つこと自体は悪いことではありません。しかし、「何が現実的なのか」を理解し、誇大広告や一部の成功例に振り回されないことが大切です。自分のライフプランに合った堅実な投資を心がけましょう。
まとめ:投資は期待しすぎず、現実的に向き合うことが大切
投資は素晴らしい資産形成の手段ですが、過度な期待を持ちすぎるのは危険です。特に、以下の3点を忘れないようにしましょう。
- インデックス投資で得られるのは「億単位の資産」ではなく、「将来の安心資金」
- すぐに仕事を辞められるほどの資産を作るのは簡単ではない
- 一部の成功例に惑わされず、堅実な資産形成を目指す
投資は長期戦です。派手な成功談に振り回されるのではなく、地道に続けることが最終的に「安定した未来」につながります。