こんにちは、Switch0923です。
資産形成の目的は「最終的にどう使うか」によって変わります。ただ資産を増やすだけでいいのか、それとも配当を意識すべきなのか。こうした疑問を整理するために、「資産形成 → 資産調整 → 資産活用」という3つのフェーズに分けて考えると分かりやすくなります。
この記事で分かること
- 「今どのフェーズにいるのか」を意識すると、投資方針がブレにくい
- 「オルカン/VYM/SCHDのバランス」をこのフレームワークで考えられ
- まずは資産形成フェーズを突き抜けるのが最優先
では、それぞれのフェーズについて詳しく見ていきましょう。ここで示す資産額の目安はあくまで一例です。ご自身の目標やライフプランに応じて調整してください。
1. 資産形成フェーズ (〜7,000万円)
とにかく増やすフェーズ
- 配当よりも「資産成長」(キャピタルゲイン)を優先する
- インデックス投資(オルカン、S&P500など)を主体とする
- 労働収入を最大限活用し、余剰資金はフル投資
- 収入を増やすことにも注力(昇進・転職・副業など)
- 配当が出ても再投資し、複利効果を最大化
このフェーズでは「とにかく資産を増やす」ことが最優先です。配当を受け取るよりも、資産成長を優先するのが合理的です。なぜなら、高配当株は利益の一部を配当に回すため成長率が低くなりやすい一方、インデックス投資は市場の成長とともに資産全体が増える可能性が高いためです。
2. 資産調整フェーズ (7,000万円〜1億円)
リスク調整とキャッシュフローのバランスを考える
- 1億円が見えてきたら、「リスクの取り方」を考える
- VYM、SCHDなどの高配当ETFを組み込むか検討してみる
- キャッシュフローを徐々に意識し始める
- 労働収入を減らすかを検討する
→ フルタイム勤務を減らし、自由な時間を増やす選択肢も
このフェーズでは、「1億円をどう使うか」を考え始めるのがポイントです。株式100%のままで行くのか、債券やREITを組み入れリスクを抑えたり、キャッシュフローを意識した投資へ移行するのかを判断する時期になります。
3. 資産活用フェーズ (1億円以上)
配当 or 取り崩しで生活費を補う
- 配当を生活費の一部に充てる (年間300〜400万円を目標)
→ VYM/SCHDなどの高配当ETF、債券、REITを活用 - 取り崩しを計画的に行う (4%ルールなど)
- 税金対策を徹底する
- 配当控除、NISA・iDeCo活用
- 外国税額控除を活用(米国ETFの二重課税対策)
→ 資産を減らさずに安定したキャッシュフローを確保
税金対策はこのフェーズで非常に重要になります。
例えば、日本の配当所得には20.315%の税金がかかりますが、外国税額控除を利用することで二重課税を一部取り戻すことが可能です。また、NISAを最大限活用することで、非課税で配当を受け取ることも戦略の一つになります。
4. 結論
- 「今どのフェーズにいるのか」を意識すると、投資方針がブレにくい
- 「オルカン/VYM/SCHDのバランス」をこのフレームワークで考えられる
- まずは資産形成フェーズを突き抜けるのが最優先
長期投資では、「資産を増やすこと」と「資産を使うこと」のバランスを考えることが重要です。この3フェーズの考え方を取り入れることで、投資戦略が明確になり、資産形成をスムーズに進められるはずです。