純資産1億円を達成までの振り返り

株式・投資信託

投資を始めて約10年。ついに純資産1億円を達成することができました。
決して順調な道のりではなく、焦りからの失敗もありましたが、そのすべてが学びになりました。
今回は、私の投資人生を振り返りながら、資産形成の失敗や気づきをまとめました。ある一人の例として読んでいただければ幸いです。

億り人までの資産推移

まずは資産の変化を振り返ります。

  • 2017年:500万円
  • 2019年:1,000万円
  • 2020年:2,000万円
  • 2022年6月:3,000万円
  • 2023年5月:4,000万円
  • 2023年12月:5,000万円
  • 2024年4月:6,000万円
  • 2024年10月:7,000万円
  • 2025年6月:8,000万円
  • 2025年8月:9,000万円
  • 2025年11月:1億円突破

数字で見ると順調に増えているように見えますが、様々な失敗もありました。

2014〜2016年:生活への不安と投資との出会い

2014年、24歳で社会人になった私は、給料の少なさから将来への不安を感じていました。
このままでは将来が不安だ」と思い、2015年に行動を開始。本屋で山崎元さんの『お金の増やし方を教えてください』に出会い、投資の世界を知りました。

一冊だけでは偏ると思い、『3000円投資生活』なども読み、2016年から恐る恐るインデックス投資を開始。当時は投資額が数十万円でも怖かったことを覚えています。


2017〜2018年:個別株とFXへ、そして転落

もっと早く資産を増やしたいという焦り

インデックス投資では資産の増え方がゆっくりだったため、2017年には個別株にも挑戦
この頃は節約も仕事も頑張っていて資産が400万円ほどになり、若くしてそこそこ貯まったことで大きな自信がありました。
その反面、おごりもあり、資産をもっと早く増やしたいという焦りが強くなっていきました。

FXへの挑戦と精神崩壊

2018年、同僚の影響でFXも始めました。

FXは24時間マーケットが開いており、取引の誘惑は強く、夜中も市場が気になって目が覚めたり、仕事中も取引が気になったりとゲーム感覚で投機をしてしまっていました。

今思えば仕事や睡眠にも悪影響を及ぼしながら、精神が削られていたのだと思います。
しかも、リスクを理解せずナンピン買いを繰り返した結果、含み損が300万円ほどに膨らみ、精神的にも大きなダメージを受けました。

この損失は本当に辛くて、投資することが怖くなってしまい、積立投資なども全てストップしました。投資することに恐怖心が残り、1年間はほとんど投資ができなくなりました。お金というものがすごく怖いものに感じました。この頃はリスクもわからず投資(投機)をしてましたね。

この経験から、投資はお金だけでなく、精神にも影響することを痛感しました。


2019〜2022年:再出発と積立投資の確立

インデックス投資に戻る

FXの失敗で一度投資から離れましたが、2019年から再びインデックス投資を再開。

仕事で資金を稼ぎながら、着実に資産を増やしていきました。また、この時期は投資に関する本をたくさん読み、勉強に力を入れました。勉強になった本などは別の記事で紹介したいと思います。

2019年終わり頃には純資産が1000万円を超え、非常に嬉しかったです。しかし、投資資金は残業代によるもので、身を粉にして働いていたこともあり、身体と精神の疲労も大きく、働くことと生活のバランスも意識するようになりました。

投資方針が固まった2020年

2020年、「長期 × インデックス × 積立最大化」という私の投資方針が固まりました。世界経済の成長や自分なりの投資方針の裏付けを学についても2019年に引き続き勉強を続けました。

暴落が来ても「いつか戻る」という長期投資の理解があったため、〇〇ショックなどがあっても積立は止めませんでした。おかげで着実に資産を増やすことができました。これも経験や勉強による成果だと思います。


2023〜2025年:海外駐在と入金力の爆発

2023〜2025年の海外駐在のチャンスをもらったこともあり、投資に対する入金力が大きく向上しました。相場環境にも恵まれ、資産は加速的に増加しました。そして2025年11月、純資産1億円を突破しました。積立投資の効果を感じられた数年となりました。


1億円を達成して実感した5つのこと

過去を振り返って資産を築くために必要だと思ったことをまとめました。

1. 支出管理は必須

支出管理は地味にみえますが、資産形成の基礎です。家計簿をつけることをお勧めします。

家計簿をつけてみるとどんなことにお金を使っているかが把握できるし、慣れてくると支出管理はけっこう楽しいのです。

2. 資産を急いで増やそうとしてはいけない

資産はゆっくり増えていくものです。焦ってしまうとリスクなども理解できないまま火傷をおってしまいます。私のように…。長期で資産は増えていくものと思いながら、精神的負荷・継続しやすさ・成果の安定性からインデックス投資が一番自分に合っていました。

3. 倹約は慣れれば苦にならない

質素倹約は続けるほど習慣化し、ストレスはなくなります。むしろ自炊は好きな味、好きな量の料理を作れるのでいいのではと思います。週末にまとめて料理してしまえば仕事から帰ってきてもすぐに食べられるしそっちの方が楽だなーと今は思います。

4. 資産形成は運の要素も大きい

資産運用は相場に左右されます。相場が良くなる、悪くなるは運だと思います。コロナ後の相場の好調や海外駐在の給与増など、運にもかなり助けられました。だからこそ、淡々と継続して積立投資をする姿勢が重要だと思います。


まとめ:淡々と続けることが最強の投資戦略

私の10年は決して一直線ではありませんでした。
FXで精神的に追い込まれ、1年何もできなくなった時期もあります。

資産形成は「早く結果を出そう」と焦るほど失敗のリスクも高まります。
私自身もFXでの失敗を経験し、精神的にも大きな痛手を受けました。しかし、小さな成功体験を積み重ね、淡々と続けることが最も強力な武器だと実感しています。

次は1.5億円を目標に淡々とインデックス投資を続けていきたいと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました。Switch0923でした!